第七回放送日記3
追放審議会
ここまできたからにはもうやるしかない、腹は決まってるしターもゲームとして楽しんでくれると自分に言い聞かせて
審議会での戸北さんとの何でもない会話、すごく長いようで短いようで・・・審議会自体は和やかに進んでいった、俺もゲームと割り切り笑ってターを追放してやろうくらいの気持ちになっていた。いよいよ投票
戸北さんの「そろそろ投票に参りましょう、結論は何があってもくつがえりません」の言葉に「ズシッ」っと何とも言いようのない重さを感じ、とうとうきたかって感じでした。
ターが投票所にむかう、それを俺は見ることが出来なかった、もちろん帰ってくる時も、いいいよ俺の番だ!体が重い(体重のせいではないよ^^)投票所までゆっくりと歩いていく、そこで大きくため息をした後、投票用紙に「今井」の文字を書いた、小さくほんとに小さく・・・
大きな字で書けなかった、この時自分が情けなくてみじめで仕方なかった、何で俺はこいつの名前を書いてんだろう・・・絶対に裏切ってはいけない仲間だったはずなのに。この時はゲームとはいえ完全に割り切った気持ちにはなれなかったね。
俺の投票でのコメントはこうだ!「・・・こうせざるえないと自分で判断しました・・・こいつの為にも、俺が最後に一人になってみせます。」はじめ声すら出なかった、涙が出そうなのをグッと我慢してのコメントでした。
席に戻ってからは他の者の票が気になりました。最後は全員の意思確認はしていませんでしたし、俺は今ここでターを裏切り追放していこうとしているわけですから、また別の裏工作があって、俺、もしくは他の物が追放になったりするのかも・・・などいろんな事を考えてて不安でした。開票がすべて開くまではどうなるか解りませんからね。
開票。。。
ララにまず3票、そしてターに2票、心臓バクバクです。そしてター1票・・・
この時本当は会話をしちゃいけないんだけど、ターと少しだけ話した。ターはもちろん俺が票を入れるなんて思ってもいないから、女性陣が票をまとめて5人で男性陣を潰しに来たんだとすぐに思ったんだと思う。そこで
「くまさんやばいかも、女性陣まとまっちゃったかも」「女性陣にやられた、麻美にやられたかも。」この後にも、「男性陣から落とされていくよ、くまさんたちやばいよ」みたいな事を言っていた。俺は返す言葉が見つからなかったよ。
最後の票が開き、ター追放が決定した時、ターは、「頑張ってね、くまさん」って言ったんだ、俺は無言でターの膝をたたいて送り出した。自分で追放していて送り出したは変だが・・・
サバイバー中涙する事もあったが、この時ほど辛い物はなかった、本当の仲間を裏切り失ってしまった気がした。いくらゲームとはいえ、自分達が生き残る為とはいえ・・・
もちろんターを追放した事を後悔はしていない、後悔はしていないが割り切れない物はある。
ターはジープの中から、「くまさーん、ユウー」って、大きな声で俺たち二人を呼んで、コブシを上げて去っていったよ。
ユウも女性陣が組んで男性陣落しをはじめたと感じていたらしく、これから先のゲーム、生活がしんどくなると思っていたらしい。
ターが去った後、俺たちはタイマツを持って審議会を去るんだが、俺は自分に情けなくて、泣き崩れて歩くのがやっとだった、俺だけ一人遅れて帰って来ている所にユウがやって来た。ユウも泣いていた、そして「くまさんやばいよ、女性陣がつるみよった」「麻美たちが裏切りよった」その言葉一つ一つが辛い・・・この場はユウには何も言わず生活地へと帰っていった。
生活地について俺はユウを呼んで、言葉にならない・・・ユウは女性陣の事を裏切り者扱い、仕方ないが・・・俺はユウに言った、「ユウ、そうじゃないんだ、そうじゃないんだよ、ターに入れたのは俺なんだよ」って、辛かった・・・号泣したよ。
それを聞いたユウは、理解できないだろうな、「なんで、なんでなんくまさん、なんでそんなことしたん」ユウも崩れるように泣き出した。
しばらくして、ユウに昼間の麻美たちの事を話した。俺たちが生き残る為にはターを追放するしかなかった事と、麻美たちの考え方は間違っていないって事を、だから麻美たちを責めたりするなと。
ユウは、「わかった、わかっとる」って言葉を押し殺したように自分に言い聞かせていた。
しかし、「あいつら絶対許さん、あいつら裏切ったんや」その言葉が「グサリ」と俺の胸を刺した・・・
やはりこの後からの生活はチョッとギクシャクしてくるもんがあった。この時俺は絶対にユウだけは裏切らないと心に誓ったよ!

追放後、今井は今
なんか若いな〜それになんかカッチョいいじゃん^^
ターがどういうふうにこれを聞いたのかは知らないが、ある日俺に、「くまさんが俺に入れたんだよね!」っていきなり言ってきたんだよ、俺は声が出なかったね、俺はその時の事が思い出されてまた涙が出ちゃったよ^^あの日の事をターに話し始めて説明したよ、ターは理解してくれたとともに俺のあの時の立場だったらそれがベストだったのかの知れないと・・・しかしあの日ターはお姉の票を持ってたわけだから、ターと俺が話す時間がもっとあったならば、また違う答えが出ていただろうな!

来週は、7人で向かえる朝
おいおい、俺なにやってんだ(T_T)
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