虎出演についてその2

MajoCLUBの基本方針の再確認

MajoCLUBの運営について、再確認の意味も含めて説明します。

 

【MajoCLUBを作った動機】
MajoCLUBは、現在の芸能界のシステムでは救うことのできない、才能ややる気を持った人をサポートし、素晴らしいエンターテイナーを育てることを目的に作りました。

【現在の芸能界の問題】
問題は、大きく二つあります。

@プロダクションが下請け体質であること
大手を除く、現在のプロダクションのほとんどが、下請け企業であることが問題になります。メディア(テレビや雑誌)からの仕事を取ることだけが、会社を存続する方法となっているため、影響力の無いプロダクションは、食っていくことが一番になり、タレントの育成がおざなりになっています。また、タレント志望者から登録料を取ることが、会社の経営基盤になっているプロダクションも多く、登録料が払えないために、あきらめる人も数多くいます。これは、たいへん歪んだシステムです。

Aテレビ至上主義であること
芸能界は、経営的にも風潮としても、テレビがすべてになっていることが問題です。テレビ出演が最大の収入源であるため、プロダクションがテレビ局の下請けになり、タレントがテレビ局の「駒」になり、使い捨てられています。また、テレビに出ていなければ、芸能人とは言えないという風潮ができていて、演技力・歌唱力・芸を磨くより、テレビ的な面白さを追求していまい、エンターテイナーとしての実力があまり考えられていません。

以上2つの問題から、質の高いエンターテイナーが育たない状況にあります。

【問題を解決する方法】
問題解決方法は、3つあります。

@自活できるビジネスシステムを持ったプロダクション
テレビに頼らず、自分でメディアを持ったり、商品を販売するシステムを持ったプロダクションになることが求められます。

Aエンターテイナーの育成に直結した表現の場
やり直しの効かないライブが、一番エンターテイナーを育てます。

B地方の活性化
東京に一極集中した芸能界であるため、地方の才能ある人材が日の目をみないまま埋もれてしまっています。地方のエンターテイメントの活性化が必要です。

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以上の事柄から、MajoCLUBの企画は以下のように作られました。

@誰でも参加できる
ある程度の資質と強いやる気があれば、誰でも参加できるものにしました。登録料・月謝なども取らずに、できるだけ参加者の負担を軽減し、トレーニングなどに集中できるようにしました。

Aイベントを中心とした活動
ライブが一番エンターテイメントを育てるため、イベントを中心とした活動を行うものにしました。

B地方拠点
ライブを中心に活動することで、地方でも活発に活動ができるようにしました。

Cインターネットの活用
テレビ・雑誌に変わるメディアとして、インターネットを活用しました。学校教育にコンピュータが導入されたため、毎年120〜150万人のインターネット利用者が増え続けることに注目した計画です。

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【マネーの虎との関連】
ここまでの計画については、ディレクターも、虎の社長たちからも強い共感を得ました。

 

虎出演までの経緯

上の基本方針を元に、ディレクターと打ち合わせをして、出演となりましたが、その経緯を説明します。

 

【最初の企画】
最初の企画は、「新しいスタイルのエンターテイメント企画会社設立:希望額1000万」でした。この内容で、「イベント開催」、「DVD製作」を行うもので、オーディション合格となりました。

【1回目の打ち合わせ】
1回目の打ち合わせで、内容と金額が修正され、「新しいスタイルのエンターテイメント企画会社設立:希望額3500万」になりました。この内容で、最初の企画に「ライブハウス経営」が追加されました。

★☆★ なぜ企画が修正されたか
最初の企画では、投資される可能性が少ないことが理由です。1000万で、イベントとDVD製作をやっても、1000万以上の利益がペイできません。結局は、花火を1発打ち上げて終るだけになります。投資者は、継続し、安定した経営ができる会社にお金を出し、永遠に配当を受け取ることを望みます。だから、金額の問題ではないのです。MajoCLUBが継続・安定し、経営するためには、確実な「めしのタネ」が必要となります。そのためには、ライブハウスというハコが必要となりました。過去におれが飲食業のコンサルタントとして実績を作ってきた経歴も大きなウリになると判断しました。

《補足:イベントとDVDの収支》

費用    

イベント会場費(500人のホール)

600000

設備・大道具・小道具

300000

外注費(照明・音響)

200000
雑費
100000

DVDコンテンツ制作費(3000枚)

3500000

DVDプレス

150000

DVDジャケット・ケース

300000
5150000
収入

イベント入場料(チケット2000円*800人)

1600000

DVD売上(1500円*3000セット)

4500000
 
6100000
販売利益
 
950000


イベントとDVDを1度やっただけでは、この程度の利益しか見込めません。ここから更に人件費、出演料などが支出されます。これでは、ビジネスとして基盤が弱すぎるため、出資の可能性は、まず、あり得ないと判断しました。

《補足:ライブハウスの収支》

費用    

家賃(70坪、坪単価15000)

1050000
 

水道光熱費

200000
 

人件費

1250000
 

原価(ドリンク、フード)

8000000
 

減価償却

1000000
 
11500000
 
収入    

ランチ(客単価1000円*180人*25日)

 
4500000

ライブ(客単価3000円*180人*25日)

 
13500000
 
18000000
営業利益
 
6500000

昼はランチ、夜はライブありの食べ放題で営業した場合の想定です。客席数は、120席(スタンディング200名)です。立地条件が大きく影響しますが、ごく平均的な数値でのシミュレーションです。このライブハウスで稼いだ金をイベントや他の企画にまわします。

希望金額について、いろいろ意見があるようですが、ビジネスとして成立させるためには、1000万でイベント&DVDだけでは無理で、ライブハウスがあってこそ、ビジネスの形になります。だから、3500万になりました。

このビジネス計画を元にして、3回の打ち合わせを行い、台本ができあがりました。

 



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